こんにちは。普門院です。
令和6年(2024)3月31日に普門院で歴史的なことがありました。
山形県西川町の口之宮湯殿山神社(旧月光山本道寺)の皆様が、普門院の御本尊・木造大日如来坐像を参拝しにわざわざ来てくれたのです。
普門院の御本尊は、江戸時代の寛政年間に湯殿山本道寺より贈られてきたと伝わっています。米沢藩のお殿様が上杉治広公に変わり、上杉鷹山公が大殿様だった頃のことです。
多くのことは不明ですが、普門院の仏間だった場所には本道寺の板札が貼り合わせてあり、江戸時代までは本道寺とは縁が強かったのです。この御本尊を上杉鷹山公の師である細井平洲先生も拝んだと思われます。しかし、その縁は本道寺がなくなったことでこれまで途絶えておりました。現在、口之宮湯殿山神社では本道寺の頃にあった史跡の復旧プロジェクト・大黒森プロジェクトが西川町や寒河江市の有志によって行われており、その縁が繋がって今回の参拝が実現しました。
普門院の御本尊・木造大日如来坐像がまもなく修復で運び出されるため、その前にお越しいただきました。昨年、御本尊は専門家の調査にて倒壊の恐れがありと診断され、修復の運び出しが令和6年(2024)4月3日と決定しました。閉眼法要へのご出席も賜りたかったところですが、日程があわなかったため事前にお越しいただきました。
積もる話がたくさんあり、時間が足りないほどでした。ご一緒に米沢市にある金剛閣にて会食もいたしました。今後、交流が再興して深まる予感がいたしました。
別れを惜しみつつ普門院にもどり、御本尊にお祈りし物品を整理していたところ、本道寺の銘が入った弘法大師が彫ってある木版が出てきました。本道寺との縁を紡ぐ貴重なものです。お越しいただいた口之宮湯殿山神社の皆様との縁を感じずにはいられませんでした。
4月3日には御本尊・木造大日如来坐像の閉眼法要を執り行います。また、あわせて御本尊修復事業プロジェクトとしてクラウドファンディングも準備中です。今月中旬にはご寄付の募集が開始されます。皆様のお心をいただきまして、修復された御本尊内に御芳名を残させていただきます。
https://readyfor.jp/projects/fumonin/
皆々様のお気持ちを賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。合掌