こんばんは。普門院です。
本日、令和6年(2024)4月3日に本尊修復事業につき、普門院の御本尊・木造大日如来坐像の閉眼法要を執り行いました。関係者約30名様にご参加いただき、マスコミ約10社より御取材をいただきました。江戸時代に本道寺(西川町/口之宮湯殿山神社)より、普門院の御本尊として贈られてから初の事業になります。
閉眼法要後は、多くの方々に見守られながら、修復を担当してくださる東北古典彫刻修復研究所の修復師の皆様によって、丁寧な分解と梱包をいただき運び出されました。丁重に取り扱いいただきましたことを感謝申し上げます。
さて、御本尊が普門院を離れますのは、米沢の礎になった上杉鷹山公がご活躍されておりました江戸時代以来のことですから、別れ際には涙が流れましたのは言うまでもございません。
現在の御本尊の状態は、接着不具合、不安定な安置、部材の遊離、割れ、塗膜の剥離、下地の露出、鉄サビ、虫食い、汚れなど深刻な損傷があり、倒壊の恐れがあるということです。この修復には、期間約1年、費用約700万円かかります。
来年3月には無事に修復され、美しくなって戻ってきてくれると思います。その際には、ぜひお参りにお越しくださいますようにお願い申し上げます。
これからも、普門院は国指定史跡として歴史と絆を伝え繋ぐ場所であり、信仰として皆様にお参りしていただける場所でありたいと切に思います。御本尊が修復されている約1年のしばしの間は、仮本尊として木造彫刻不動明王がお待ちいたします。亀に乗ったお不動様の前には、修復中の御本尊・木造大日如来坐像の写真を飾っております。
なお、御本尊修復事業プロジェクトとしましてクラウドファンディングを準備中です。普門院の御本尊を大切に思う有志の方々のお力添えをいただき、初めてクラウドファンディングに挑戦いたしました。人口減少と信仰心が薄れていく時代の中、減り続ける檀信徒の負担を軽減するとともに、米沢市の皆様をはじめ、多くの皆々様とともに御本尊を未来に繋ぐための事業にしたいと考えております。
御心をいただきました支援者様のお名前は、修復された御本尊・木造大日如来坐像の胎内に納めさせていただきます。詳細に関しましては、募集開始になり次第以下のクラウドファンディングページに掲載いたします。募集期間は約2ヶ月間です。
https://readyfor.jp/projects/fumonin/
皆々様のお気持ちを賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。合掌